先日来られた患者さん。
2週間前にひどい寝違いを起こして首が動かなくなりました。
首の痛みはしばらくして落ち着きましたが、その後肩の中の方に痛みが残り、手の指が痺れるようになったとのこと。
寝違いは首を動かす筋肉が炎症を起こしています。
筋肉はひどい炎症の場合、治ったあと固まってしまうことがあります。
今回はそんなケース。
肩甲骨がガチガチになっており、それが手に伸びていく神経に悪さをして、指が痺れるという症状を引き起こしていました。
さて、この患者さん。
手の指が痺れるほどの症状が出たのは今回が初めてだということですが、寝違いはしょっちゅう起こるそうです。
「クセになるんですか?」
そう訊かれました。
クセといえばクセですね。
ただ、痛みのある部分がただ自発的に炎症を起こしているわけではありません。
そこを痛めやすいような体の使い方を普段しているということです。
普段は負担がかかっていても何とか耐えているけど、限界を超えたときに謀反(炎症)を起こしているわけです。
体のストライキですね。
今回のケースですと、普段からその肩甲骨の動きは悪いはずです。
ですから、首から肩まわりの筋肉はいつもカチカチ。
だからちょっと寝相が悪かったら寝違いになってしまう。
じゃあなんで肩甲骨の動きが悪くなってしまうのかというと、普段の姿勢が影響してきます。
姿勢が悪い
↓
肩甲骨の動きが悪くなる
↓
寝違いを起こしやすくなる
こんな流れです。
ちょっと一般的なイメージの「クセ」とは違うのではないでしょうか。
でもクセといえばクセかなぁ、と(笑)
なので、普段から体のゆがみを整えておけば、寝違いにもなりにくいということですね。