先日、患者さんと乗り物酔いの話になりました。

「内関(ないかん)」という乗り物酔いに効くツボが手首の近くになります。

でもまあ「効く」といっても、まあどれくらい効くのかというと、僕自身はそんなに効くようには思っていなかったりします。
 

乗り物酔いって、軽い「脳しんとう」なんですよね。
乗り物の振動や遠心力によって脳が揺らされることによって気持ち悪くなる。

これが自分で運転しているときは酔わないんですよね。
自分で運転しているもんだから乗り物の動きに合わせて体を傾けたりすることができるから。
 

それで昨日タクシーに乗ったんですよ。
またこの運転手さんの運転がヘタで……

雨も降ってて道も大渋滞で、何度も何度もアクセルプレー期を繰り返されてもう吐く一歩手前。
いま思い出しても気持ち悪い。

シートにもたれていたら耐えられないので前傾姿勢で慣性に対抗します。
それでも耐えきれない。

ふと、気づくと、目の前に「手すり」というのか、手で持つところがあるじゃないですか。
あれを握りしめ、腕でも慣性に耐える。

するとけっこう良い感じ。

そうか、自分で運転しているときはハンドルを手で持ってるから自然と腕でも支えてたんだ。
 

足で踏ん張り、腕でも踏ん張る。
それにより頭が安定してあまり脳が揺らされなくなる。

いまさらながら、これ結構な発見だな、と。
ツボより絶対に効く。
 

帰りのタクシーは、逆にめちゃくちゃ運転の上手い人で、もう感動しました。

思わず「運転お上手ですね!」って言ってしまいました。#プロ相手に何様