先日、患者さんの話しを聞かせてもらっていたら過去に倒れて救急搬送されたことがあるらしいのです。

「倒れる」って具体的にどうなったのかを聞いてみましたところ、急に気持ち悪くなって何度も吐いたそうなんです。
 

その方は他にも大きな病気をかかえられているので、ご本人はその病気が原因でおこったのではないかと考えられていました。

でもお医者さんはその吐いたことについてはスルーしたと。
 

僕も考えてみたんですが、その症状は『脳しんとう』を起こしたときに似ていると思いました。

そしてそれはその方の病気とは直接関係はなさそうだということも。
 

一般の人なら、なにか大きな病気を抱えていたら、体に起こる異常はその病気のせいだと思うのは当たり前だと思います。

でも体っていろいろな働きをする臓器があって同時多発的にいろんな症状をだすことあります。

悪いのは一つだけとは限らないんです。

 

で、話しは変わるんですが、そのときの僕の頭のなかで描いていたイメージがあります。
 

僕の持っている資格、鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師をとるためには基礎医学も学びます。

筋肉・骨格などの『解剖学』はもちろんのこと、臓器の働きなどの『生理学』。炎症や腫瘍など病変についての『病理学』などなど。
 

僕は筋肉や骨格を脳内で立体的にイメージできるので、そのイメージすることであたかも人体が透けて見える感覚があります。

それが今回、生理学的にもそのイメージができると気付きました。
 
・血液やリンパの環流
・酸素や栄養の取り込み
・神経の伝達

など、臓器の働きによる『生体エネルギー』の循環が頭のなかでCGアニメーションのように動画でイメージできたんです。

そしてそれらが阻害されて起こる病変も。
 

まあ気付いたというか、ずっとこうして考えるのが当たり前だったので、あらためて認識しなおしたというか。

これって誰でもこうしてイメージできるものだと思っていたんですが、どうやらそうではないみたいですね。
 

ある意味、特殊能力だと言えると思うのですが、いまの仕事にうまく生きてくれていてよかったなぁと思います。