コロナが猛威をブンブンふるっております。
もう収束しそうな気がしませんが、感染症対策が功を奏して2020年は死者数が減ったそうですね。
コロナの影響で出生数は減っていますし、2021年の出生数はさらに減ると予想されています。
でもこのまま頑張れば、2021年も死者数は減らせるのではないでしょうか。(コロナの死者は増え続けますが「全体では減る」という意味です)
また少子高齢化に拍車がかかる一年になりそうですね。
そんな大変な状況を生み出した新型コロナウイルス。
でも「コロナは風邪」という意見もあります。
それに対して「コロナが風邪のわけがない」という意見もあります。
これってどうなんでしょう。
風邪なのか、風邪ではないのか。
これは『風邪』という言葉のとらえかたがそれぞれに異なっているために起こる不毛な言い争いにすぎません。
そもそも風邪って何なのか?
東洋医学では『病(やまい)』を、
・内から起こるもの
・外から入ってくるもの
に区別して考えます。
そして「外から入ってくるもの」を、『邪(じゃ)』と呼びます。
邪は五つあり、
・風(ふう)
・熱(ねつ)
・湿(しつ)
・燥(そう)
・寒(かん)
風の邪を『風邪(ふうじゃ)』といいます。
この「風の邪に冒(おか)される病」のことを『風邪(かぜ)』と呼ぶようになったと考えられます。
ちなみに熱の邪に冒されると「熱中症」になります。
風の邪とは、いまでいうと『ウイルス』です。
つまり風邪とは、
ウイルスが体内に入って起こる病気
ということになります。
一般的な風邪の認識
でも、現代の一般人がいう『風邪』とは、
・鼻水、鼻づまり
・くしゃみ
・咳
・微熱
このような症状がでて「かぜ薬」を飲めば治るもの。
このような認識だと思います。
つまり風邪とは、
・鼻水、鼻づまり
・くしゃみ
・咳
・微熱
などの『症状』のことを指していると思われます。
『病変』と『症状』は意味がちがう
少し専門的な医学用語となりますが、『病変(びょうへん)』という言葉あります。
身体にどのような変化が起きているのかということです。
風邪の病変は、
ウイルスが体内に入ってきて呼吸器系の粘膜に付着し増殖します。
そのウイルスを退治するために炎症を起こします。
これが風邪の病変です。
ウイルスと戦っている場所が、
・鼻の奥なら「鼻炎」
・ノドの奥なら「気管支炎」
・肺なら「肺炎」
になるわけです。
一般的に風邪と認識されている、
・鼻水、鼻づまり
・くしゃみ
・咳
・微熱
これらは病変にともなう「症状」です。
「風邪症状」っていうじゃないですか。それです。
これらはあくまで症状であって、風邪そのものではないんです。
「かぜ薬」は風邪を治しているわけではなく、風邪症状を抑えているだけなんです。
#昔から「風邪を治せる薬を発明したらノーベル賞」といわれている
じゃあ「かぜ薬」はなにをしているのかと言うと、風邪症状を抑えると回復力が高まり、ウイルスを退治しやすくなるんですね。
これが「かぜ薬」の理屈です。
以上のことから、
コロナは、肺炎を起こしやすく死に至ることもあり後遺症がでる可能性もある風邪。
ということになります。
ここまで説明したので「そんなの風邪じゃねえよ!」って言わないでくださいね。#お願いします
コロナ以前、風邪ってどうしてました?
さて、そこでです。
新型コロナウイルスが世の中にでてくるより以前、風邪ってどう捉えていました?
どんなことしたら風邪をひいていました?
・寒い日にずっと外にいた
・お風呂上がり、髪の毛を乾かさなかった
・疲れがたまっていた
・冬に人混みに行った
こんなところでしょうか。
風邪はウイルスが体内に入ってきて増殖することでひくものです。
冬は風邪をひいている人も多いので、人混みに行くとウイルスをもらう確率はあがります。
疲れがたまっているときは、免疫力がさがります。
寒いなか外にいたり髪の毛が濡れたままだと、身体が冷えて代謝がおちて免疫力がさがります。
ウイルスが体内にいるときに免疫力がさがればウイルスの増殖を抑えきれなくなり風邪をひくわけです。
そして風邪を治すためには、栄養のあるものをとって温かくして寝る。
これらはさがった免疫力を元に戻す行為です。
いま、コロナ感染症対策はどうなっているでしょうか?
密は避けるように推奨されています。でも満員電車はなくなりません。
#本気でやるなら電車を止めろと思う
換気は大事ですが、この寒い時期に窓を開けっぱなしでむちゃくちゃ寒い思いをしている人がけっこういます。
コロナは(肺炎を起こしやすく死に至ることもあり後遺症がでる可能性もある)風邪なんです。
風邪をひかないようにしないといけないわけです。
コロナは風邪ではない
しかし世の中の認識は、
コロナは特別なウイルスであり、けっして風邪なんかではない。
そうです、コロナは風邪ではないのです。#どっちやねん
『言葉』というものは時代によってその意味を変えていくものです。
いまでは『風邪』という言葉は、
・鼻水、鼻づまり
・くしゃみ
・咳
・微熱
という症状を指す言葉となっています。
だからコロナは風邪なんかではないのです。
新型コロナウイルスは『コロナ』という(一般人にとっては)新たな概念を生みだしました。
そして人類を恐怖と絶望のどん底へとおとしいれています。
いつか、収束するその日が来ることと祈っています。