私の目はベーチェットという病気によって悪くなりました。
この病気は原因不明、治療法もない、という難病です。
二ヶ月に一度、免疫を下げるための薬を点滴しにいっています。
免疫が強すぎることで正常な自分の体を攻撃してしまうので、あえて免疫を下げるんです。
だいぶ視力も下がってきて、いつまで見えているかな? と感じるようになってきました。
その点滴はできるだけ悪くさせないようにするだけで、目が治るわけではありません。
見えなくなった目が見えるようにはなりません。
治るわけではないのに治療に通っています。
できるだけ悪くさせないように、ということもありますが、そりよりは「未来のため」という意味が大きいです。
自分の治療のデータが研究に使われるわけです。
私の目が治ることはないでしょう。治るとは思っていません。
でも、30年後には治る病気になるかもしれない。
病気になったとしても、失明することはなくなるかもしれない。
いまの私から取れるデータがそういった未来につながっていくかもしれない。
だからデータを提出するために通っています。
人間は進化し続けますからね。
いつかそんな未来がくると信じてますよ。