僕は盲学校で勉強して3つの国家資格を取りました。

  • はり師
  • きゅう師
  • あん摩マッサージ指圧師

この3つです。
 

一般的に『鍼灸師』とひとくくりにして呼ぶことが多いですが、実は『はり』と『きゅう』はそれぞれ別の資格なのです。
 

これらの資格を取るための教科のなかに『解剖学』という人体の構造を学ぶものがあります。
 

高校のときに製図が得意で、設計士になろうとした過去があることはお伝えしました。

立体を頭の中でイメージすることが得意な僕は、この『解剖学』も得意科目でした。

なんと学年でトップの成績だったんです。
 

僕にとっては目に見えない『気』よりも、目の前に確実にある『骨』や『筋肉』のほうがはるかに信頼に値するもので。

いや信頼というか、その存在は疑いようのない事実です。
 

『気』に翻弄された数年間でした。

しかし僕にとってはこの解剖学をベースにした治療こそが心底納得のできる治療であることにやっと気付いたのです。
 

解剖学をベースにした治療を追求する

そこからは解剖学を軸に治療の勉強をすることになりました。
 

まず『筋肉』を調整する治療法を学び直しました。

するとどうでしょう。

明らかに患者さんの症状に改善の変化がでて喜ばれるようになりました。
 

しかし筋肉への施術だけではなかなか改善しないケースも出てくるようになるんですね。

それを乗り越えるために『関節』を調整する治療法を学ぶようになりました。
 

『筋肉』と『関節』。

これで多くの症状に対応できるようになりました。

『解剖学』をベースに考えたとき、「もう勉強することはないな」と感じるようになってきたくらいです。
 

左右対称の身体のバランスという概念

ある勉強会に熱心に誘われました。

少し天狗になっていた僕は「なんぼのもんやねん」というような気持ちで体験会に参加しました。
 

そこで衝撃を受けたんですね。
 

その治療は身体のバランスを左右対称に整えるというものでした。

本当にわずかな刺激なのに身体のバランスは変化し、そして左右対称に整ったとき身体の動きが改善する。
 

それまで『筋肉・関節』だけをみて治療していた僕にはまったくない概念でした

高くなっていた鼻をへし折られました。
 

さっそく新たな学びがはじまりました。
 

新しいとはいっても『解剖学』をベースにしていることに違いはありません。

いままで積み上げてきたものをさらに良いものに磨きあげていくための勉強です。
 

このバランスの概念により、それまでなかなか改善させることができなかった症状にも良い変化がでてきました。
 

さらに自信は深いものとなりました。

しかしもう「学ぶことはない」とは思いません。

そう思うことでさらにレベルアップする機会を失うわけですからね。
 

人体は小宇宙とも表現されることがあるくらい、その奥深さは果てしないものです。

治療の勉強に終わりはありません。

 

 

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